今日も日中は暑い日になりましたが、季節は確実にすすんでおりまして、明日からは
「霜月(しもつき)」十一月であります。あたしもちょいと袷の着物を出さなくっちゃなんねぇなと。
女房が持っている袷は江戸小紋でありまして、なんだか自分の着物ばかり作って
女房の物を作ってやれていない。ぼちぼちちゃんとした所へ着てゆくものも持たせ
なくっちゃなんねぇなと思っておりますが、先立つものがない。
もう少し商売に身を入れてどこへ出て行っても恥かしくないものを持たせなくっちゃ
なんねぇなとは思うんですが、さすがにそろそろ拵えてあげようかななんてぇことを。
ま、あたしは御召(おめし)を持っておりますれば、何とかなるんですが、五つ紋は
持っちゃいない。それなりの歳でありますから、それなりの装いをしなくっちゃなんねぇ。
ま、お願いする所は決まっておりますから、ちょいとご無沙汰もしておりますし、時間を
取り分けまして遊びがてら伺ってこようかなと。
男の礼装といえば袴でありますが、それはぼちぼち揃えるといたしまして、五つ紋の羽織と
御召、ちょいといい雪駄と巾着、扇子があれば事足りる。
しかし、女性はなかなかに入用でありまして、長着があっても帯に帯上げ帯締めと、
羽織に肩掛けバッグと大変であります。
それなりの場所へ持って行くバッグってぇのもひとつは持っていたいものでありますな。
ま、上を見ればキリがなし、革に組紐でもって覆ったバッグてぇのもなかなかにシックで
良いものであります。
12月には展示会も行ないますれば仕入れへと行かなくっちゃなんない、
ひとつ女房のものも見てくるといたしましょうかね。
(ま、一緒に仕入れへ行くんですがね)