玄関から入る弱い陽の光の中で、仲良く毛繕いをしている二匹でありまして、相変わらず仲が良い。三毛猫のはる姐さんはあたしんちで最古参、白地にぶちのちょび太は二番目に我が家へとやってきた。ま、苦楽を共にした先輩猫達であります。
はる姐さんはなかなかの面構えをしているんですが、甘えっ子で気が弱く、「ツンデレ」であります。撫でてくれないかぃとやってきては、長いこと撫でておりますってぇと、いつまで撫でてんのさ!なんてぇ調子でもって、なかなか扱いが難しい。そんなところへちょび太がやってきたんですが、ちょび太は何事にも我関せずなところもあるけれども、誰にでも仲良くする猫。
はる姐さんだけだったころは、どこかへ夫婦泊りで行っちまいますってぇと、帰ってきてから文句の言い通しでありまして、おそらく寂しかったんだろうなと。ちょび太が来たときこそ警戒したんですが、その後はいたって仲良くなりまして、同じベッドで寝るのも当たり前になった。あたし達夫婦が家を留守にいたしましても、以前なら帰るや否や玄関へと降りてきたはる姐さんは、そんなこともしなくなった。猫達のベッドを覗きますってぇと、人の顔を見て何かあったのかぃ?てな具合。
今やなつ丸とふゆ坊が加わって四匹となった我が家ではありますが、この二匹の信頼関係は揺らぐことがないようでありますな。しかし、はる姐さんが我が家へやってきたときに一緒に来たベッド、散々爪を立ててぼろぼろになっているんですが、いつまで使うつもりなんでしょうかね。あは、あたし共ははる姐さんが気に入っているベッド、どうにも捨てられないんで、ずーっと使うんだろうなと。
(我が家は今日も平和です)