ちょび太となつ丸でありまして、二匹とも仲良くなってのヤンチャ盛り。
はる姐さんは静観していると思いきや、三つ巴の攻防戦を繰り広げることも。
まま、とは言いましてもあたしのとこの三匹は揃っての器量よし。
猫馬鹿と笑う奴は笑えばいい。あたしは猫馬鹿です。(胸を張って言える)
ちょいと嫌なことがありましても、こいつらを見ておりますってぇと
気持ちが和みまして、ざらついた気持ちも穏やかになっちまいますな。
先輩猫に可愛がってもらいまして、はる姐さんも、ちょび太もいないとなれば、
こそこそとあたしの膝の上へ乗ってくる「なつ丸」であります。(愛い奴じゃ)
ま、なつ丸は元来女房になついておりまして、あたしなんかよりも
女房の事が大好きな様でありますな。女房のケツをついて回っている。
女房に抱きかかえられますってぇと、にっこりしている。
「あきちゃんのだっこ、大好きだもん」
ちょび太はってぇと、あたしの膝が指定席でありまして、とにかく離れない。
頭なんざ撫でてやろうものならすぐに寝ちまう。(ただのベッドかっ)
「なーに、ぼくね寝てたんだよ」
ボケた顔をしやぁがって仕様がねぇな、しかし、我が家ではちょび太は
ダントツの「器量良し」でありまして、お客さんが運良く見るとなるってぇと、
「きれいな猫ですね」なんてね。(あたしが褒められた訳じゃない)
「ぼくね、まだ寝るよ」
好きにするがいいさ、どうせいつも寝てるんじゃねぇか。
「いつまで寝てるんだぃ?しようのない子だねぇ」
そそ、はる姐さんはね、気が細やかでもって面倒見がいい。
ここぞってぇ時はちょび太もなつ丸も叱り飛ばすんですが、
普段は頭が良くて優しい姉さんなんです。実は。
「およし、おだてたってダメさ、はやいとこ出すものをお出し」
怖い顔をするなよ、いい女が台無しだぜ。
今すぐに飯にするからよ、ちょいと待ってておくんな。
(我が家は今日も平和です。今日は湯豆腐だな)