今朝方、ラジオ放送の前に浜松城公園へ寄ってきたんですが、
もう五分咲きほどでありまして、週末には見頃になりそうな気配。
時間もあまりなかったこともありまして、桜の木がたくさん植わっているところを
まいりますってぇと、幼稚園児の集団が行儀よく並んで行進をしております。
桜の花と蕾の下を歩く幼稚園児たち、見ていて微笑ましいものでありますな。
引率をしている保母さんたちも手馴れておりまして、さほど手を焼いている様子
でもなく、さすがでありますな。
桜の花を指差して歓声を上げている子供たち、花びらを拾ってはポケットに
入れている子供もおりまして、とっても可愛らしい。
そんな光景を見ながらちょいと一人ほくそえみながら歩いておりますと、
車椅子に乗っているのは奥さんでしょうかね、その車椅子を押しているのは
旦那さんと思しき老夫婦が、ひときわ大きく枝を張った桜の下で止まりまして、
にこやかに桜を愛でておりました。
「きれいだな」
「ええ、とっても」
「来年も見に来なくっちゃな」
「はい、そうですね」
聞くとはなしに聞こえる会話にちょいとジーンと来ちまった。
年の頃は80は越えていそうでありまして、仲の良いご夫婦だなと。
「共に白髪の生えるまで」
なんだか心が温かくなった花冷えの日でありました。
(末永くお元気で)