朝餉の味噌汁はほとんどの場合白味噌をいただくんですが、たまに合わせをいただきますってぇと、これも味が濃くって美味いものでありますな。しかし青唐辛子がはずれなのが悲しい。というか忌々しい。「忌々しい」を辞書でもって引きますってぇと「呪いたいほど腹立たしく思うさま」なんてぇ風に出ておりますな。まったく忌々しい。
ま、それはさておきまして、たまにどうしても食べたいときのある葱玉、ご近所さんがよく葉葱を持ってきてくれるんですが、採りたて新鮮な葱ってぇのは本当に香りがいいものでありまして、これをいただいたときにはまず十中八九は葱玉を作る。ま、今日はいただいてはいなかったものの、どうしても葱玉が食いたくなりまして、女房に頼むことに。
溶いた卵へ小口切りのねぎをたっぷりとおごりまして、味噌汁をちょいと入れましてさっと混ぜ込む。それをフライパンでもって上手に厚焼きにする女房でありまして、なかなかに手際よく焼いてくれる。頬張りますってぇとふわりとした卵の中にしゃきしゃきと葱の歯ごたえが楽しくって、卵のとろりとした味わいに味噌汁の香りが漂う。飯が進まない訳がない。(맛이없을리가없지)
世間はバレンタインデーだってぇことでありまして、女性がチョコレートを贈りまして告白をする日だなんてぇ話でありますが、あたしんちは女房が葱玉を焼いて変わらぬ愛情を示してくれる日であります。わはは。今朝も美味しい朝餉をありがとう。
(女房は、料理の腕を上げてきている)