今日は女房が休みってぇ事で久しぶりに休みが重なりまして、紅葉でも見に行こう
じゃねぇかってぇ話になり、ちょいと水窪のほうまで足を伸ばすことにいたしました。
水窪までの道のりは152号線ってぇ事になるんですが、たっぷりと水量のある
天竜川沿いを走りましてこれが頗る気持ちがいい。車はボロですが乗っている
あたしからは車は見えないのでまったく気にならない。わはは。
小一時間も走りますってぇと水窪の町の中へと入りまして、林道を山住神社へと
登ってまいります。ちょいと登っていけばすでに紅葉が真っ盛りでありますな。
山の中腹は、まるでジャガード織の絨毯を敷き詰めたような紅葉でありまして、
車もさほど通らない道をゆっくりと登りながら両脇に現れる紅葉に女房は子供のように
はしゃぎながら、やれ右を見ろ、左を見ろ、上のほうが綺麗のとやかましくっていけない。
だいたいが運転をしながらそんなにきょろきょろしてれば危なくってしようがない。
ま、はしゃぐのも判りますがね、でもって山住神社へ参拝をいたします。
この神社には大きな杉の大木が二本、御神木として祀られているんですが、
これが半端なでかさじゃない。大人がぐるりと手をつなぎましても5,6人ほどで
無いと囲えないんじゃねぇかなと。
一体樹齢はどうなってんだろ。千年くらいは立ってんじゃねぇのかなと女房と
口をあんぐりとあけまして梢の先を眺むれど見えるはずもなし。来るたびに感心する。
しかし神社へ参拝いたしますってぇと不思議と気持ちがすっきりするものでして、
あたしゃいつも何かに取り憑かれているんじゃねぇのかと心配になりますな。
で、野鳥の林道を抜けて水窪ダムまでの道のりでありますが、こちらの方が
さらに紅葉も綺麗でありました。
空の青と紅葉した赤のコントラストが凄い。色もどんどん濃くなってゆく季節でありまして、
車から降りてのんびりと何も考えずにボーっと眺めていたんですが、心が洗われるようで
ありますな。(あたしゃ心も汚れているのか)
はるか信州は南アルプスの山並みも手に取るようでありまして、山の稜線フェチの
あたしとしてはたまらない。(山の稜線フェチってわかりにくいと女房)
山の斜面を流れるような紅葉はまるで着物の裾柄のようでありまして、今日は
来てよかったと女房がしきりに言っておりましたな。ま、喜んでもらって何よりであります。
そして水窪ダムのダム湖から山を眺めるってぇのもなかなかに良い。
しかし、今日は綺麗な景色と澄んだ空気を満喫することができまして、
女房も良い休みだったと。
しかし、女房が一番喜んだのは紅葉ではないようであります。
山住神社の前にある売店で買い食いした”サトイモの串焼き”
このだらしのない顔は、最高に嬉しい時の顔であります。
ま、なんにしてもよい休日でありました。
(なぜに女は”芋”が好きなんだろうか?謎でありますな)