味噌煮込み卵ぶっかけ飯

ぶん屋

2008年08月19日 10:46



海から上がりまして携帯を見ますと女房からメールであります。
「味噌汁を作っておきました。気をつけて帰ってください」と。
ありがたいものでありますな。
自分は仕事で出勤していくのに、遊びに行った旦那の味噌汁を作って
おいてくれるなんざね。やっかみの強い女じゃね、なかなか出来ないよ。

具はワカメとたまねぎか、いいじゃねぇか。
おぅ、冷蔵庫に卵がひとつあったな。

味噌汁を温めまして、おもむろに卵を割って落としたら雪鍋に蓋をいたしまして
ちょいとばかり煮込んでおきます。飯に味噌汁をかけるときには、ちょいとばかし
濃い味にしたほうが上手いんですな。さてさて、卵は煮すぎて硬くしちまったら
元も子もない、ちょいちょい蓋を開けて覗き込んで未だか未だかなんてね。

蓋から上がってまいります湯気がまた味噌汁の香りを含んでおりまして、
海上がりの腹に響いてまいりますな。どれどれ頃合かいなと蓋を持ち上げますと、
いい塩梅に白身をすかして黄身の黄色が透けて見える。

丼鉢に飯をよそいまして、鍋の味噌汁から壊さないようにそっと卵をすくいまして、
丼鉢に盛った飯の真ん中へちょこんと乗せましたら残りの味噌汁をさっとかけまわす。

薬味のねぎと唐辛子をかけまして、後は箸を繰りながら一気にかっ込む。
物の一分もかけずにきれいに平らげちまった。鼻腔に上がってくるのは
味噌汁の香ばしい香りと、濃厚な卵の黄身の甘さ。

女房の気持ち、おいしく頂きました。

(さ、腹ごしらえも出来たし、今日も頑張って働きますか)
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